塗装に関する用語「あ行(あいうえお)」
- あく止め
- コンクリート、モルタル、プラスターなどからアルカリの溶出を抑える工程。アルカリによって塗膜が侵されて変色、亀裂、剥離するのを防ぐために耐アルカリ性のシーラーを塗るとよい。
- アクリル樹脂塗料
- アクリル酸、メタアクリル酸などの誘導体を主成分とする共重合樹脂を用いた塗料。溶剤型、エマルション型、粉体型などがある。無色透明で耐水性、耐候性に優れている。
- アルキド樹脂塗料
- 油と酸の縮合反応によって生成する樹脂を用いた塗料。油の種類により常温(自然)乾燥型と熱硬化型がある。フタル酸樹脂塗料やラッカー(ニトロセルロースラッカー)、油変性ポリウレタン樹脂塗料はこのアルキド樹脂を原料の1つとしている。アミノ樹脂、アクリル樹脂などと併用され広範囲に使用される。
- 色がのぼる
- 塗膜の表面に比重の小さい顔料が浮き上がって、塗料の色より濃い色になること。例えば、エマルション塗料の調色において、ぬれ色(乾燥前)と乾き色(乾燥後)とでは色が異なり、乾燥するにしたがって色味が濃くなっていく。この現象を色ののぼりという。
- 色ムラ
- 塗料中の成分顔料の粒子の大きさ、比重、凝集性が違うため、塗膜中に均一に分散せず部分的に色の差ができること。
- ウレタン樹脂塗料
- ポリオールとポリイソシアネート化合物とで反応生成したウレタン結合を有する樹脂をビヒクㇽとする塗料。1液型と2液型がある。付着性・たわみ性・耐候性・耐薬品性に優れている。
- エポキシ樹脂塗料
- エピクロルヒビリンとビスフェノールの縮合物で2個以上のエポキシ基を含む樹脂を主成分とする塗料。上塗りには適さず、鉄部およびコンクリート素地に対する下塗りとしてその性能を発揮する。
- エマルション塗料
- 水溶性の樹脂などを水のなかに分散させた塗料で、水の蒸発によって乾燥・硬化し、硬化後は水に再解溶しない。牛乳は、水中に脂肪成分が微細な粒子状で分散している。このように溶媒に溶けない成分が分散している液を、エマルションあるいはラテックスとよぶ。
- 塩化ゴム塗料
- 塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、イソプレンを芳香族炭化水素溶剤に溶解し、DBP、塩化パラフィンなどの可塑剤にアルキド樹脂などを加えて、付着力や硬さなど改善し顔料を分散混合した塗料。耐水性に優れている
- 黄変(おうへん)
- 塗膜が黄色味を帯びる現象で「やけ」ともいう。日光の直射、高温、高湿、暗所などがその原因。